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映画監督 太田信吾氏の考える撮影現場での機材運用と軽量化。ミラーレスカメラ対応XLRマイクアダプター『CA-XLR2d』インタビュー。

映画監督、映像制作プロデューサーとして多方面で活躍されている太田信吾さんのドキュメンタリー映画監督作品の収録現場にてTASCAMのミラーレスカメラ対応XLRマイクアダプター『CA-XLR2d』をご使用いただきました。収録現場での使用感や、現場における機材運用の考え方についてお伺いしました。

機動性の高い一眼、ミラーレスカメラ対応の音声収録機材『CA-XLR2d』で撮影

 

使用した音声収録機材(映画収録)

CA-XLR2d

CA-XLR2dミラーレスカメラに装着することで、高い起動性と高品位な収録を実現するXLRマイクアダプター。
キヤノン、富士フイルム向けキットには、アナログ接続用アダプターが同梱されており各社のデジタル接続に対応していないカメラにもアナログ接続が可能。
※アナログインターフェースカメラ用キット

 

撮影期間、スタッフはどのくらいでしたでしょうか。

太田信吾さん(以下敬称略) : 期間は8月から始めて合計で1ヶ月間程です。真夏のかなり暑い中の撮影となりました。また、スタッフは多い時で3人程でして、カメラマンは私ともう1人が交代で撮影する体制で行いました。ただ私1人で密着して撮影する時間も多かったですね。

『CA-XLR2d』を採用した経緯についてお教えください。

太田 : 少人数体制での収録や録音エンジニアが同行しない現場も多いので、とにかく軽量で2chマイク入力が出来る製品を探していました。特にドキュメンタリーの撮影では、大人数だとかえって相手が緊張してしまう側面もあり、また移動時のストレスや機敏な対応が求められる側面も考慮し、一眼レフカメラと共に運用でき、且つ取り回しやすそうという点から採用しました。

機動性の高い一眼、ミラーレスカメラ対応の音声収録機材『CA-XLR2d』を使用した撮影現場『CA-XLR2d』を使用して撮影中

 

撮影現場での機材構成についてお教えください。

太田 : カメラはCANON R5を使用し、『CA-XLR2d』とアナログ接続にて運用しました。マイクは基本的にショットガンマイク1機をXLR入力に、話者用のワイヤレスマイク1機をステレオミニ入力に接続し収録しています。また、別途ワイヤレスマイクが必要な時は、1機を持参の「DR-60D」に接続し同時に活用しました。『CA-XLR2d』の天面のコールドシューにはワイヤレスマイクの送信機の他に、映像モニターや、夜間は軽量のライトを取り付けてみたりと、かなり助かりましたね。

『CA-XLR2d』の音質や機能面についてお聞かせください。

太田 : TASCAMの製品は、DSLR用レコーダーの「DR-60D」や「DR-70D」などを使用していまして、音質やミキサー部において信頼できるブランドだと思っています。今回の『CA-XLR2d』も同様に安心して運用出来ました。特にクリアな音質という点では屋外や電車内の撮影も多い中、ノイズもあまり気にならず調整でき、音声の編集もしやすかったです。機能面ですと、電車内の撮影でトンネル内を通った際の金属音のピークをアッテネータースイッチの切替えで抑えましたね。後は屋外だと、水のせせらぎや木のざわめきの様な常に鳴っている音の抑制にローカットスイッチを使う場面もあり、声にフォーカスして録る際に役立つなと思いました。

『CA-XLR2d』の使用感についてお聞かせください。

太田 : 想定していた通りの軽さで扱いやすく問題無く収録できました。懸念点であった撮影中にモニタリングしながらのレベルバランス調整もしやすくクリアに録れたと思います。カメラやマイクと合わせた全体の重量も気にならず、腕への負担もあまり無く運用できました。ドキュメンタリー映画の制作においては常に相手へ密着し撮影を続ける上で、機材の軽量化がより相手の自然体な部分を惹き出すと考えています。『CA-XLR2d』は軽量さや操作性、音質も合わせて、現場において十分に戦力になる製品だと思います。

本日は貴重なお話をありがとうございました。

 

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プロフィール

映画監督 太田信吾

太田信吾/Hydroblast(Shingo Ota/ Hydroblast)
日本/映画監督・俳優

1985年長野生まれ。早稲田大学文学部卒業。大学では哲学・物語論を専攻。 『卒業』がIFF2010優秀賞を受賞。初の長編ドキュメンタリー映画『わたしたちに許された特別な時間の終わり』(13)がYIDFF2013をはじめ、世界12カ国で配給された。その他、監督・主演作に劇映画『解放区』(14)、近作にゆうばり国際ファンタスティック映画祭2022で優秀芸術賞を受賞した『現代版 城崎にて』など。演出を担当したテレビ番組『フードトラッカー峯岸みなみ』が全8話放送。チェルフィッチュ『三月の5日間』香港公演(10)で初舞台、俳優としても活動。出演作にKAATプロデュース『未練の幽霊と怪物』、PARCOプロデュース『クレイジーハニー』、ドラマ出演作に『夢を与える』(WOWOW)、『東京怪奇酒』(テレビ東京)など。

オフィシャルHP
http://hydroblast.asia/

 

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